こんなことを考えているのはきっと俺だけじゃないはずだ。だってウィルコムのPHS回線の欠点は「通信スピードが遅い」ってことなのに、それがネックになるような端末を出してどうする、と。
コンセプトは悪くないと思うけど……
今年2月に出したモバイルWi-Fiルータの「どこでもWi-Fi」も、今日発表されたインターネットデバイスの「WILLCOM NS」も、製品コンセプトとしてはスゴい好きなんだわ。問題はこの2製品とも、ウィルコムの遅いPHS回線が弱点となるってところ。どっちもインターネットの利用に特化した端末なだけに、ウィルコムの弱点である回線の遅さを際立たせてしまってる。
少なくとも次世代PHSのXGPのサービス開始にメドが立つまで、こういうインターネットデバイス系の端末は出さないほうが安全なわけで。それまではデータ通信のスピードが重要視されないキッズケータイやシニア向け端末に注力したほうが無難だと思う。
去年、WILLCOM D4が発売されたときもこれと同じことを思った。あれもPHS回線が最大の弱点になっていた端末だったよな。ただでさえ遅い回線が足を引っ張っていたのに、イーモバイルの100円PCという比較対象があったせいで完全にズッコケた。今回のNSの発表を見る限り、ウィルコムがD4の失敗から何か学んだのか疑問に思ってしまった。 |